アトリエジェムカフェ
Forging
~鍛造製法~


What is it
~鍛造製法とは~
ジュエリーの作り方は大きく分けて二つあり、鋳造製法と鍛造製法があります。
鋳造製法は、型に金属を流し込む方法で、複雑な形や、同じ形を大量に作る際に用いられます。
鍛造製法は、金属を叩いて伸ばし、形にする方法で
す。一つ一つの工程に時間がかかるので、あまり用いられない方法ですが、金属を叩いて作るため鋳造製法と比べて強度が高いジュエリーを作る事が出来ます。
当店では、結婚指輪や婚約指輪、ジュエリーリフォームを主に鍛造製法で製作しています。
Process
~鍛造指輪が出来るまで~

1.地金製作
まずはジュエリーに使用する金属(地金)を作るところからスタート。ジュエリーリフォームの場合は、お客様からお預かりした指輪やネックレスを溶かし、使用します。
After
After

2.地金処理
素材となる金属をバーナーであぶり、溶かした後に冷やし、固まりにします。金は1,000度、プラチナだと1,700度ほどの熱で溶かします。
After
After

3.成形
溶かした地金を、作るジュエリーに合わせて整形していきます。この工程で何度も叩くので、金属の組織が密になり、強度が増します。
After
After

4.圧延
ある程度形になってきたら、圧延機(ローラー)にかけて、地金を伸ばしていきます。一気に伸ばす事は出来ないので、作りたい幅、厚みに合わせてこの作業を繰り返します。

5.整形加工
必要な幅、厚みになった地金を手作業で加工していきます。指輪の場合は、作りたい指輪のサイズに合わせ、サイズ棒に巻き付けて、整形していきます。

6.サイズ調整
地金を巻き付けながら、サイズを調整していきます。

7.ロー付け(溶接)
地金を巻き付けたら、サイズ棒から外し、切れている部分にロウ材を入れて熱し、ロウ付け(溶接)します。

8.研磨、磨き上げ
指輪の表側、内側、全てをやすりで磨きます。特に指にあたる指輪内側の角(指なじみ)は、着け心地に大きく影響するので、大切な作業です。

9.仕上げ、完成
目の粗さを変えたやすりで何度も磨き、つやを出して完成です。
Works
~鍛造製法のジュエリー製作例~

【作品例】
鍛造製法でお仕立てした結婚指輪です。
指輪の表面につや消し加工、一部槌目加工を入れております。
それぞれの指輪の中央には誕生石を一列に並べて、埋め込んでいます。