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銀がジュエリーの主流になるかも?価格・価値・これからの選ばれ方を宝石店の視点で考える

こんにちは、アトリエジェムカフェです。

今回は、素材のお話。

金やプラチナが値を高騰させている中で、

銀がジュエリーの主流になりそう?

そんな観点から、お伝えしたいと思います。



2026年1月20日現在、

金の価格は¥26,191/g

プラチナは¥13,365/gと

どちらも過去最高値を更新し続けています。


実際に当店でジュエリーをオーダーされるお客様からも、

「金やプラチナは高すぎ!」

「もう少し気軽に楽しめる素材はないのか」

といった声を聞く機会、増えています。

その中で、改めて注目されている素材が「銀(シルバー)」です。


銀は、金に並んで長い歴史を持つジュエリー素材ですが、

どちらかといえば「価格が安い」「変色しやすい」といったイメージから、

現在は主役級のジュエリー用ではなく、ちょっとしたアクセサリー用、

と捉えている方も、多いかと存じます。


しかし今、価格環境や価値観の変化を背景に、

銀は“妥協の選択”ではなく、“積極的に選ばれる素材”へと

位置づけが変わりつつあります。


銀は本当にジュエリー素材として弱いのか


銀に対してよく聞かれる懸念、作った際のデメリットが

「変色しやすい」

「長持ちしないのでは」

という点です。


確かに、純銀は空気中の硫黄成分と反応しやすく、

時間とともに表情が変わる、

具体的には硫化して見た目が黒くなる性質があります。

(この変化が楽しくて、敢えてシルバーで作る方も多いですよね)


また、銀そのものでは確かに柔らかく、すぐに変形しやすいですが、

現在流通しているジュエリー用シルバーの多くは、

強度と耐久性を高めたシルバー925が主流。


さらに、ロジウムコーティングなどの表面処理技術により、

日常使いにおける変色やメンテナンス性は大きく改善されています。


こういった点から、素材としての「弱さ」よりも、

「扱い方」「仕立て方」によって

ある程度、しっかりしたジュエリーを作れる素材として

再評価されつつあります。


価格面から見た、銀が選ばれやすい理由


金やプラチナの価格が高水準で推移する中、

銀は圧倒的に安く、ジュエリー製作における自由度が非常に高いです。

※2026年1月20日時点で¥528/g。


また金やプラチナと比べて密度が低いこともあり、

同じデザインでも、素材が銀になることで軽くなります。

結果、作るジュエリーにボリューム感を持たせたり、

個性的な造形に挑戦しやすくなるのです。


なので「毎日身につけたい」「ファッションとして楽しみたい」というニーズに対して、

銀は価格面の心理的ハードルが低く、取り入れやすい素材といえます。


銀はボリュームあるデザインでも作りやすい素材。デザインの幅が広がります。
銀はボリュームあるデザインでも作りやすい素材。デザインの幅が広がります。

ジュエリーの価値は素材だけで決まらない


ジュエリーの価値というと、素材の希少性や価格に注目が集まりがちです。

先述の通り金・プラチナの高騰のため、「どれくらい金属量が使われているのか」

で、ジュエリーの価値を判断する方もいらっしゃるかと思います。


しかし実際には、ジュエリーの価値とは

デザインの美しさや仕立ての技術。

何より「装う方に似合うか」ではないでしょうか。


銀は加工性に優れ、繊細な表現から大胆なデザインまで幅広く対応できる素材です。

「高価な素材でなければ価値がない」という考え方から、

「自分にとって意味のあるジュエリーを選ぶ」という方向へ意識を向ければ、

銀はちょうどよい素材ではないかと、私は感じています。


それでも金・プラチナが持つ役割


とはいえ、銀が注目されているからといって、

金やプラチナの価値が失われるわけではありません。

記念性、資産性、格式といった面では、

依然として金・プラチナが適している場面は多いでしょう。


例えば結婚指輪や婚約指輪を渡すときに、「銀で作る」と考える方は

現状、少数派だと思います。

永遠の輝き、終生着けるものとして、銀とプラチナで比べれば、

実用性、耐久性の面でプラチナが優れているのは間違いありません。


でも、日常使いでちょっと装いたいときは?

デザインが優先されますよね。


自分の装いたい形で作りたいと考えたときに、

金やプラチナでは叶わなくとも、銀なら実現できる。

そんなシーンが、今後は確実に増えてくるはず。


大切なのは、「どの素材が上か」ではなく、

「どのシーンに、どの素材が合うか」という視点です。

素材の選択肢が増えること自体が、ジュエリーの楽しみ方を広げる。

そんなふうに考えることもできますね。


銀はデザインや加工の仕方次第で、充分に日常使い用として製作できます。
銀はデザインや加工の仕方次第で、充分に日常使い用として製作できます。

宝石店の視点:これからのジュエリー選び


これからのジュエリー選びは、「価格が高いか安いか」よりも、

「自分のライフスタイルに合っているか」が重視されるのではないでしょうか。

銀はその中で、有力な選択肢の一つとして確実に存在感を高めています。


素材の特徴を理解し、相談しながら選ぶことで、

ジュエリーはより身近で価値ある存在になります。


まとめ:銀が“主流になるかもしれない”理由


銀は、

・価格環境の変化

・価値観の多様化

・技術進化

という複数の理由から、再評価されている素材です。


今後主流になる!とまではいかなくとも、

これからはますますジュエリー用として

「選ばれる可能性の高い素材」になっていくかと思います。


ジュエリーは、素材そのものよりも「どう選び、どう身につけるか」が大事になってきています。

その中で、銀が果たす役割は、今後さらに広がっていくでしょう。


当店では、ジュエリーオーダーの際、素材にシルバーを選ぶことも可能です。

シルバーで作ることの疑問などもありましたら

お気軽にご相談ください。

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