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宝石商が伝えたい、ブライダルリングにおすすめの金属について(金の品位編)

こんにちは(*^^*)


アトリエジェムカフェの佐藤宏太です。


オーダーメイドのブライダルリングをお探しの方は、ぜひ私にご相談下さいませ(*^^*)



さて、前回は金の種類についてお伝えしました。


今回は金の品位についてご紹介したいと思います。


「品位」という言葉、ご存じない方も多いかと思います。


要は、金の純度を表します。



指輪の材質で「プラチナ」や「ゴールド」「金」などと呼んでおりますが、


実はジュエリーに使うプラチナはゴールドは、100%純粋ではなく、


他の金属を混ぜています。


これは、金属を加工しやすくすること、そして耐久性を良くするためです。


100%純粋なプラチナやゴールドはとても柔らかく、すぐに変形してしまうので、


別な金属を混ぜて硬く強靭にしています。


日本で一般的な金の品位はK18。全体の75%が金で、25%は銀と銅を使っています。


Kとはカラットという単位の頭文字です。国際的な単位ですが、ちょっとややこしいです。


純金=100%の金が24Kと表記されます。



ちなみに・・・最近はK10、10金の指輪も増えてきました。


K10、つまり全体の40%程度が金の状態で、


見た目は明るい金色、軽くて着けやすい、しかも値段が安い!という金属です。


もちろん、気に入ってお着けになるには宜しいのですが、こちらにもデメリットがある事を、


ご存知でしょうか?



1、修理が難しい


実は、金の色合いというのは金以外の金属で出しています。


ややこしいですね(^^;


先程、K10は全体の40%が金だという事をお伝えしました。


残りの60%は、銅や銀などの金属を混ぜています。


この混ぜる比率によって、金の色が変わるのです。


ですので、もしサイズ直しや修理をする時に、買ったところと違う場所にお願いすると、


修理した箇所の色が元の部分の色と違ってしまう・・・などという事もあります。


また、金属の特性として、銅を混ぜると金属が硬く・脆くなります。


曲げたりしますと、「ピキッ」と割れてしまう時があるのです。


そのため、K10は修理が断られてしまうケースもございます。


ちなみに、色をカバーするために表面に金色のメッキを施す場合もあるようですが、


メッキの場合は使用しているうちに、徐々に色が抜けてしまいますので、ご注意下さいませ。



2、アレルギー反応が出やすい 


金属アレルギーの原因をご存知でしょうか?


ジュエリーの場合は、金属に含まれる「銀」や「銅」が汗と反応して、


体に悪影響を及ぼしているのです。


ですから、金を着けてもアレルギーを起こしてしまうという方は、汗と反応しないプラチナ、


どうしても金色のジュエリーをお好みでしたら、純金のアイテムが宜しいかと思います。


アレルギーの原因は様々ですが、汗などにより溶け出し、体に蓄積した金属イオンが


体の許容量を超えると、発症すると言われています。


K10は前述の通り銅と銀の含有量が多いので、K18と比べても


アレルギー反応が比較的、出やすいようです。



以上、K10のデメリットについてお伝えさせて頂きました。


K10は価格も安く、一時のおしゃれで着けるファッションリングとしてなら良いかと思いますが、


正直に申し上げると、


永くご愛用頂くブライダルリングにはおすすめしかねるというのが私の意見です。


K18とK10、比較すれば価格はやはりK18の方が高いですが、


今後ずっと、一生ご愛用頂くことを考えれば、修理の可否など踏まえて


ぜひご一考下さい。


最後までお読み頂きありがとうございました。


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